スポンサーサイト

  • 2014.12.06 Saturday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • -
  • -
  • -

手帳とスケジュール

  • 2014.10.26 Sunday
わたしはほとんど誰とも約束しないし、働きにも出ていないけれど、日付入りの手帳は持っていて、一応つけている。そうでもしないと、社会的制約がないも同然の今の暮らしのままに、ただ無為に時間を過ごしてしまうような気がするからだ。
去年は思いがけず、友人からほぼ日手帳をもらった。気になっていた手帳だったのでとてもうれしかったのだが、一日に一ページ割り当てられているその手帳をうまく使いこなせないんじゃないか…という不安は、結局現実のものとなってしまった(姉御、活用できなくてごめんなさい〜)。でも、見開きごとに書いてある「今日のひとこと」的な英文は、声に出して読んで発音の練習をしたりしている。



せっかくのほぼ日手帳が、To Do List と化している。やるべきことを〇のあとに箇条書きにし、やったら黒く塗りつぶし、やらなかったら×を入れる。翌日以降にやれる可能性のあるものは〇のままにしておき、できた時点で中心部だけ黒く塗る(黒丸と区別する)。そんなルールを自分に課しているが、これはただ「達成感」を味わうためにしていることかな。
それから下の方に線を引いて別枠を作り、その日の献立や作った保存食を書いている。これは翌日や翌々日の献立を計画しておきたいときに書き込むことが多い。


ほぼ日手帳(左)はスケジュール、Rollbahn(右)はその他のメモ用

スケジュール用の手帳とは別に、いろいろなメモ用の手帳も一冊ある。これはすべてのページが埋まった時点で買い替えるので、数年に一冊のペースだ。家族・友人や日本大使館の住所、日本の運転免許の更新日、郵便料金表、編み棒の太さと最適な糸の太さなど、時と場所を超えて忘れてしまいそうなことをなんでもメモしてある。左側から使うと同時に、右側からは住所などあまり動かない情報を書いている。真ん中あたりをトルクメン語の単語帳にしたり、ひっくり返して逆さから書いたり、誰にも見せないので使い方は好き放題。それから、線の太さと書きやすさが自分の手に合っているので、BIC の round stic ボールペンにはこだわりがあって、見つけたらまとめ買いしてきた。


さすがにこれは恥ずかしいけど、公開(笑)

日本に帰国した際に買いたいものも、思いつくたびにリストしている。そして帰国する直前にもう一度吟味して、本当に必要なものだけのリストを作り直して財布に入れておく(でも実際に帰国すると、必ずタガが緩んで色々と買いこむ)。
スケジュール帳をつけていて役に立つのは、一年前の手帳を見るときだ。去年の今頃なにがあったか、いちじくはいつごろ熟すかなど、ここの季節の行事にまだ慣れないので、予定を立てるのに便利なことがある。ちなみに去年の6月のスケジュールを見ていたら、毎日ただただ「牛の放牧」「職人くる」と書いてあった。それはまったく役に立たないが、小さい枠に書き込んだ献立は参考になった。


MUJIのウィークリーノート。システム手帳にファイルできる薄いタイプ

上は去年まで使っていた、無印良品のウィークリーノート。やっぱり To Do List なのだが、ガウシャンをあげた日が書いてあった。数えたら、ガウシャンがうちに戻ってきたのは、その9か月後だった。



結局、来年のスケジュール帳はまた薄いシステムウィークリーに戻りそうだ。イランの新年はまだ半年ほど先だが、西暦ではあと2ヶ月で終わる。残りのほぼ日手帳に一所懸命書き込み、達成感を倍増させよう。

メロンとカボチャの行く末

  • 2014.10.10 Friday
メロンとスイカが全滅したあとも懲りずに世話をした、たった一つのメロン。なかなか黄色くならないので、葉が枯れたら収穫しようと思っていた。


犬や猫にひっかかれながらもよく育ったが…

そして昨日、お約束の事件は起こった。なんとなんと、今回は人間に食べられたのだ。職人が壁を塗る工事を再開しているのだが、彼を訪ねてきた友人だか何だかが、わたしたちがちょっと留守にしたあいだに採って食べてしまっていた。今朝になって職人に尋ねると、彼が気づいたときには友人が採って食べたあとだったそうだ。
どうしてわたしが彼らだと気づいたかというと、メロンのそばにきれいに取り除いた種が落ちていたからだ。それは果実を丸ごと齧ってしまう子牛にはできない芸当である。また牛の水槽には、メロンの皮がひとかけら落ちていた。よく見ると、人間の歯でしごいた跡がある。おそらくメロンを食べたあとで、その皮を牛にやって、牛がそれを食べこぼしたのだろう。ほとんど果肉がないほど皮は薄かったので、よっぽど甘かったに違いない。この二つの証拠をよく観察して、壁塗り職人自身はそんなことはしないと思ったので、昨日初めてうちに入ってきた人物に違いないと名探偵(わたし)は推理したのだった。別件もあったので、ハリルはものすごい剣幕で職人に怒っていた。でも今回ばかりは、わたしは怒りを超えて感動というか、驚きの気持ちが勝ったのだった。
うちの庭には、メロンは一つしかない。しかもそのメロンの下にはきれいに藁を敷いて、大事に育てているのが誰が見ても分かるはずだ。ときどき写真を撮られて、世界へ向けてレポートすらされているメロン様なのだ。それを初めてうちに来た見ず知らずの人間が採って食うとは。なんてワイルドな人たちなんだ! とても異邦なものを見たような気がして、不思議な気持ちになった。


収穫目前のかぼちゃ


順調に育っているかぼちゃ

そして今日、上のかぼちゃ二つが子牛にやられた。もうここまで来ると、がっかりすらしていない。原因は、先日、子牛が小屋の入り口に頭を入れて母牛の乳を飲んでしまったので、彼女を繋いでいるロープをずらしたからだ。すると今度はカボチャ畑に近くなってしまい、果実に手が(口が)届いたというわけだ。彼女が届かない場所にまだ2個あるが、どうなることやら。


スイカ1


スイカ2

メロンのそばに、スイカが二つ、育っている。大きく見えても、まだ10cm以下である。切ったら中身は真っ赤だと思うが、これはどんな結末を迎えるのだろうか。
読んでいてモヤモヤしちゃったらごめんなさい。

掃除機

  • 2014.09.29 Monday
ついに掃除機が壊れた。
うちの掃除機は義母宅からもらったもので、昔ハリルのお兄さんがトルコから買ってきたというめずらしいものだ。が、すでに使い倒されて、ナーセルの奥さんは新しい掃除機を使っていたので、この家に引越してきたときにもらったのだった。聞いたところによれば、あるときナーセルの奥さんがこの掃除機を不要品回収に出そうとしたところ、義母が見つけて取り戻したのだとか。



そのときの状況は知らないが、わたしは奥さんの気持ちが分かるような気がする。きっと使いにくかったのだろう。ホース部分が付け根からスポッと抜けるし、倒れると中身(ゴミ!)がザザッと床にこぼれる。ただでさえ楽しくない掃除機をかける作業を、余計にいらだたしいものにするシロモノなのだ。ただ、いいところがあるとすれば、モーターが強力でよく吸い込むことと(ホースが外れなければね)、ゴミの溜まる部分をまるごと水洗いできることだ。まだ工事中のような埃だらけのうちには十分だったので、いずれにしてもありがたく使っていた。
結局二年以上も使ったが、最近になってゴミの吸い込みが極端に悪くなった。なにがどうなったのかわたしは解析する気もないが、とにかく「壊れた」のだ。「壊れたよ。もういい加減に新しいの買って!」と力んで言ったら、ハリルはすんなり買いに行ってくれた。



「日本製だぞ。一番いいやつで、二百ドルも払ったんだ」と言うので、(パナソニックかな〜)などと思って箱に目をやると、「SAMSUNG」と書いてある。これは日本とはなんの関係もない、とハリルに言づけておいた。だいたい、イランに対して経済制裁を行っている日本から、輸入品があるわけがないのだ。もしあったとしたら、それはほぼ 100%の可能性で、コピー商品である。
サムスンの掃除機。使う前からわたしは大満足だった。壊れた掃除機に比べてとても軽いし、ホースは取りつけ口が 360℃ 回転して便利だし、使い方や効能の分からないサイクロンフィルターまでついている。スウィッチの切り替えも軽いし、なんといっても文明の香りがする。家中を掃除して満足していたところ、掃除機の本体部分が発火しそうなほど熱いことに気がついた。それからしばらくして、ハリルが帰ってきたら、変な匂いがするという。電気の匂いというか、プラスティックが溶ける匂いというか、いずれにしてもいいものではない。そのうち、わたしは頭痛までしてきた。
電気屋も、変な匂いがするということは不良品の可能性があるということなので、翌日ハリルはそれを返しに行った。バイクでどうやって大きな段ボールを運ぶのかと思って見ていたら、なんと後部座席に箱を乗せて左手で押さえ、右手でハンドルを握って走っていた。日本からの小包とか、市場で買うブドウの箱とか、そんなふうにして持って帰ってきてくれていたのかと思うと、もうしわけない気がした。でもユスフやナーセルなら、箱を後部座席に乗せて、手で押さえなくても運べるのだから上には上がいる。
さて、結局は、掃除機に異常はなかったということで、同じものをまた同じ箱に入れてハリルは戻ってきた。そして、「5分以上は続けて使うな」とのこと。SAMSUNGよ。いくらイラン向けだからと言って、こんな商品を製造してもらっちゃ困るよ。しかもイランで二百ドルといえば、日本で高性能のダイソンを買うような感覚だからね。これからは掃除機に頻繁に手を当てつつ、掃除をしなければならないだろう。でもこれまでのトルコ製を使うことを考えたら、そんなことはまったく苦にならない。

早起きとアザーン

  • 2014.09.23 Tuesday
朝は5時すぎに起きて、牛小屋へ向かっている。これでもわたしは朝が苦手なタチなので、目覚まし時計をかけてむりやり起きているのだ。牛乳回収車さえ来なければもっと遅くまで寝ているのだけれど、冷蔵庫に保管するのを避けるために、絞った牛乳をすぐに手放したいのでしかたがない。
昨日は目覚ましが鳴って「起きなきゃ…」と自分に言い聞かせているあいだに、アザーンが聞こえた。「アッラーフアクバル、アッラーフアクバル!」に始まって、「寝てないでお祈りに来なさいよ〜」というモスクからのお呼びの節が聞こえてくる。いつもはアザーンの始まりは眠っていて聞こえず、「起きなきゃ…」とうだうだしている時間に、アザーンが終わってしばらくしてからかかる「最後のお呼びだよ〜」という一声が聞こえて「やばい!」と体を起こすのだ。それなのに昨日今日はなぜか、始まりの節が聞こえてきた。いずれにしても起きて着替えてトイレに向かい、真っ暗な庭に電気をつけてから作業にとりかかった。
アザーンは一日5回、お祈りの時間の少し前に、モスクのスピーカーから流される。録音ではなく、ライブだ。文言は決まっているのだが、歌う人によってその音程がまったく違っている。運のいいことに、うちの一番近くのモスクのアザーン担当者はすばらしい歌声の持ち主で、聞いていて惚れ惚れするような呼びっぷり。朝はとくに、昼・夜バージョンと調子が違って、神秘的な気持ちにすらなる音程なのだ。ただし、遠くのモスクからも大音量で別の呼び声が聞こえてきて、そのほとんどが(と言っていいと思う)ひどい歌い手なのだった。訛りのあるおじちゃんが音程を外して演歌でも歌ってるか? という感じのもある。と思ったら、それはハリルのいとこだということが後に判明したのだが。
あちらこちらにあるモスクから一斉に流れるアザーンが始まると、うちの犬たちもそれに合わせて遠吠えをする。「アウーーーン」「アウーーーン」と、アザーンの歌声に呼応するように吠えるのだから、おかしくてしょうがない。毎日のことなのに、あいもかわらず呼応している。ちなみにうちのアザーン担当チーフは、バグティだ。


バグティ(♂)はカシコの息子。後ろはユールック(今は南庭に戻った)

近所の牛飼いも、牛乳回収車の人も、アザーンを聞いて起き、お祈りをしてから仕事にかかっていると思う。隣の家でも、同じ時間に「シャーッ、シャーッ」という乳しぼりの音が聞こえてくる。だからわたしも、回収車の人がお祈りを終えて自宅を出て、町の牛飼いを回りながらうちに来るまでに、二頭の乳を搾り終えなければならない。今は餌やり担当のハリルがいないので、牛たちを繋いで餌場をきれいにし、餌をやってから搾乳にとりかからなければならず、大忙しだ。でも慣れてきたので、ハリルが戻ってきてもわたし一人でできるかもしれない。
回収車が来るころには、あたりがうっすらと朝の光に覆われる。そうすると電気を消して、今度はウズラの世話を始める。牛小屋の掃除も終えて、「牛、よし。」「子牛、よし。」「ウズラ、よし。」確認したあと、家に戻って今度は猫の餌を用意する。多くの場合、ヨーグルトをまぶしたパンだ。贅沢に育ったチーちゃんやロミ夫はたいてい食べない。朝は、かわいそうなことに犬たちの餌はない。夜だって満足にやる日は少ないのに、よく元気にしているものだ。しかしみんな十分痩せているのも事実だった。
家に戻って紅茶と牛乳を沸かし、パンを焼いて、食卓についてもまだ9時前。早起きは三文の徳とはいうけれど、それにしても一日の主要な仕事がもう片づいた感じだ。それから日本に電話でもしようかと思って、時差を調べて、あることに気がついた。なんとイランは、昨日からサマータイムが終わっていたらしく、それに気づかないわたしは一時間進んだ時計にしたがって一日を過ごしていたようだ。どうりで、アザーンのタイミングがずれていたわけだ。つまりわたしは、4時過ぎに起きて朝の仕事を始めていたわけで、時計の針を一時間戻したら、さらに午前の時間が増えてしまった。
わたしと動物たちの腹時計だけは問題なく進み、正午前だというのにもう昼ごはんを食べてしまった。この調子だと、午後のお茶を2回くらいしないと夜までもたないぞ。

朝食

  • 2014.09.22 Monday
昨日のリベンジで、またパンを焼いた。まだ焼きがあまいけれど、膨らんだ分、昨日よりはよくなった。恐る恐る焼いた感じが、パンによく出ている気がする。





パンは牛乳を沸かしたときに浮いてくる膜(カイマク)をバター代わりにして、ジャムものせて食べる。ハリルがいないと、食事のとき視線をどこに向けていいか分からないことに気がついた。朝、パソコンはなるべく見ないようにしているので、ラジオのポッドキャストを再生して聞いているのだが、やっぱり目の置き所が定まらない。いつも豪快に飲んで食べるハリルを観察しながら食べているので、この機会に鏡でも置いてみようか。自分の方が豪快だったりして。
食事をしていたら、外から「シュワシュワシュワ…」という音が聞こえてきた。これは水飲み場の蛇口を、牛がひねって開けてしまったときの音なのだ。放っておくと水が溢れて大変なことになるので、パンを置いて牛小屋まで走った。


みんなわたしを待ってた!

どうやら干し草を食べ終わってしまって、追加が欲しかったようだ。蛇口を開けるとわたしが飛んでくるのを知っているのか、嫌がらせなのか、最近 No.5 がこの手法を覚えてしまったのだ。蛇口を閉めて、紐で固定して、干し草をやって食事に戻った(でもしっかりカメラは持って出た)。


イランのカボチャ

蔓だけやたらに伸びて実がならないカボチャが、昨日から急に復活して緑の葉を増やしてきた。花もまた咲き始めたので、もう1〜2個育つだろうか。いやいや、期待してはいけない。

ところで、朝、パソコンをなるべく見ないようにしている理由には二つある。一つは、パソコンから出ている光や熱によってもたらされる体の不調を避けるため。一日を調子よく過ごすためにも、徐々にウォームアップしながら体が目を覚ます朝に、不要な負担をかけないようにするのだ。もう一つは、インターネットにつないでしまうとニュースやらメールなど、どんどんと情報が入ってきて、ついつい座り込んでしまうからだ。「朝食の準備と部屋の整理整頓を終えるまで、パソコンは開かない!」というルールを決めて実行するようになったら、牛乳を沸騰させてしまうこともなくなったし、前より部屋のなかが片づくようになったので、これは有意義だ。もっとも、ついつい破っちゃうルールではあるのだが。

失敗したら外に出よう

  • 2014.09.22 Monday
今朝ははりきってパンを焼いたら、あまりにひさしぶりだったからか、失敗してしまった。発酵が足りなかったのと、オーブンの温度が低かったようだ。次に気を取り直して焼いた、クッキーも大失敗! クックパッドで見てレシピどおりに作ったのに、なぜか生地がまとまらなかった。


失敗1(味はOK!)


失敗2(これは牛にやろう…)

クックパッドのお菓子レシピは、わたしの場合、かなり高い確率で失敗してきている。たいていは「あまくない…」という失敗だが、今回のはひどかった。でも「つくれぽ」を出している人がいるってことは、わたしになにか手落ちがあるのだろう。
これで午前中からやる気がグンと下がってしまった。そういうときは、もう料理はやめて、外に出て遊ぶことだ。外には力をもらえるものがたくさんある。


ホルジュンのポケットで昼寝するタイちゃん


すぐに駆け寄ってくる子犬のボウディ。これだから子犬はかわいい


一個だけ育っているカボチャ。黄色くなってきた!


一個だけ育っているメロン。もうそろそろ動物にやられる頃だ(笑)


すばらしい写真写りのバートゥル。背後の幽霊屋敷は気にしないで…


ウズラ


もっと食べて太ってね

ウズラは朝晩と世話をしているけれど、果たして大きくなったんだろうか。できるだけ太らせて、一ヶ月以内にみんな食べてしまうつもりだ。今年の犠牲祭は、できれば 30 数羽のウズラを殺すだけにしたいけれど、そうはいかないみたいだ。羊になるだろう。牛はなにがなんでも、わたしが死守したい。
大した庭でもないのに、横断するだけでいつもちょっとしたパワーをもらうことができる。この狭い世界の話をよく何年も書いていられると思うが、ほんの小さなことでも、自然は大きな喜びや悲しみをもたらしてくれるものだ。

亭主元気で…

  • 2014.09.20 Saturday
昨日から、ハリルはトルクメニスタンから来たお客さんと一緒に出張中だ。かなり遠くの都市まで行ったので、往復の時間を考えると一週間くらい帰ってこないかもしれない。なにを隠そう、ひさしぶりのひとり暮らしをわたしは心から歓迎している!
このところ、窓を閉めないと夜のシャワーが寒く感じるほど、気温が下がってきた。いよいよ夏が終わったのだと思ったら、夏はとっくに終わっていて、すでに秋だったのだとか。気温が真夏並みなので、どこからが秋だかわたしには分からなかったが、おそらく秋分の日あたりが境目なのだろう。春に新年が始まるイランの暦は、実際の季節と呼応しているのだ。
安定した晴天が6ヶ月続く夏と秋は、動物の世話や庭仕事、家の工事などをして活動的に過ごすことができる。必然的に気分も上がり、汗をかいて毎日が充実しているのだ。ところが夏が終わるころになると、太陽の力が弱まったのを感じざるを得ないし、春夏のあいだに終わらせておくべきことがほとんど終わっていなかったり、うまくいっていなかったりするのがストレスとなり、気分もガックリと下がってくる。そうなると、分かりやすいことに、わたしはハリルに当たり散らすようになる。目の前に迫った、恐ろしく厳しい冬を前にして焦るのだ。(ほらやっぱり、家の工事ができなかったじゃないか!)(家畜も売り損ねて、まだ世話が続くじゃないか!)(家が雨漏りしたり水道管が破裂したりするスウェーデンよりも寒いあの冬の日々をまた、動物の世話をしながら過ごすことになるじゃないか!)などなど、先走る心配がハリルへの八つ当たりという大人気ない行動へとわたしを導くのである。
そんな中、彼がしばらく家を留守にしてくれるとなったので、助かった。ハリルや周りの人たちは、わたしがひとりでさみしくないか、怖くないかと心配するようだが、ノーノー。こんな自由な気分はひさしぶりだ! 無理をしているわけではないけれど、いつもいかにハリルに合わせて行動しているかがよく分かる。彼がいないと食事やお茶の回数や内容を簡素化できるし、動物の世話も自分のペースでさっさと終わらせることができるし、すべての仕事を効率よく進めるよう計画できるし、やりやすいったらない。
ひとり暮らし初日はすでにいい加減な食事をしてしまったので、今日はカレーライスを数日分作ることにした。ハリルは日本のルーを使ったカレーが苦手なので、いないときに使ってしまおうというわけだ(またハリルに合わせている!)。味はいいけれど、食べたあと消化が悪いのだそうだ。スパイスと油が多く入っているので、そうだろう。



羊肉とまるごとのじゃがいもを揚げて、そこによく炒めたたまねぎ、カットしたトマトと水を加えてあとは煮込むだけ、という男らしいカレーだ。吉祥寺の武蔵野文庫を思い出しながら作ったのだが、実際はチェックディルマを彷彿とさせると自分でも思う。



ジェリルが買ってきてくれた高級メロンも、悪くなるといけないので一人で切って食べることにした。うひゃひゃ。長さが 40cm 以上もある、細長くてあまいマシャッドメロンという種類だ。果肉がシャキシャキしている。
ところで動物の世話は牛、ウズラ、犬、猫とすべてわたしに一任された。牛の飼料をナーセルが準備して運んできてくれるのだが、なぜか家の電話が通じないので、一日一度のそのときだけが外界との接触となる。着信はするのに、かけられないということは、おそらく料金未払いで電話を止められたのだろう。請求書が届いていないのだが、うちの犬が怖くて届けに来た人がそのまま帰ったんじゃないだろうか。まったく困ったことだ。


バートゥル。猫は高いところがまったく恐くないみたい

ハリルのホルジュンに乗る、バートゥル。タイちゃんは、いつもこの外側のポッケに入って昼寝をしている。落ちたら困るので、明日は内側に重りを入れようと思うが、ひょっとして落ちても足から着地できるのかな。


ボウディ

階段の踊り場で待機して、隙があれば二階に上がろうとするボウディ。いつも下で繋ぐときに餌をちょっとやるので、繋がれるのが嫌じゃないようだ。でも放すとすぐに上がってきてしまう。雌犬なので、将来元気な子犬を産めるよう、大事に育てる必要があるだろう。

ハリルがいなくても、動物がいすぎて十分にぎやかなのだった。

残暑

  • 2014.09.10 Wednesday
毎日の暑さはあいかわらず、雨も降らず、クミシュテペは砂に覆われたまま。砂に覆われた草を食べて病気になる羊もいるようなので、雨が降らないと水不足だけでなく別の問題も起きてくる。網戸から砂埃が入ってきて、家のなかの拭き掃除問題も深刻だ!
それでも曇りの日が増えたり、トンボが飛んだりしているので、秋が近づいている気配はある。秋を迎える前に最後の暑さを楽しむべく、汗をかくべく、野良仕事に励もうと思う。こんなに汗をかいたことは、記憶にないほどだが。


ぶどう

市場にはぶどうが並び、夏野菜はだんだん元気がなくなってきているようだ。うちは夜にスイカを食べる習慣をやめて、温かい料理を食べるようになってきた。


トマト


メロン


きゅうり


バジルなどのサブズィ

この時期、サブズィは必ずオーガニックだとハリルは言う。なぜかというと、この暑さでは化学肥料はたちまち燃焼してしまい、作物が死んでしまうのでやることができないのだそうだ。太陽エネルギー+化学肥料エネルギー=爆発? だから夏は自然に育ったサブズィをたくさん食べるといい。


ゴルメサブズィ

懲りずにメロン

  • 2014.09.05 Friday
収穫目前のメロンが全滅して、来年は絶対にやるまいと心に誓ったメロンとスイカの栽培。固く誓いながらも、甘いメロンの種を捨てずに来年用に乾かしているこの矛盾はなんなんだろう。


メロン

しかも、また排水路のわきに生えてきた芽を移し替えて、毎日水をやってしまった。メロンは一株だけだが、これまで以上に立派な花をつけているので気になって仕方がない。





そして実までついてきた。まだ 4cm くらいなので、暑さが足りずに育ちきらないかもしれない。


スイカ

スイカの芽もいくつか植え替えた。自然に出てくる芽を見かけたら、しばらく放っておくのだが、それでもきれいに成長している姿を見ると、伸ばしてあげなきゃという気になってしまう。


次々と出てくるんです。スイカやメロンの芽たち

うちは庭全体に牛小屋から出した土(糞)を撒いてあるし、暑さが十分のこの気候なので、水さえやれば栽培は難しくないはずなのだ。現にお隣さんは、メロンやスイカを今年もゴロゴロと収穫していた。動物対策のために、来年はここに集中してメロンを植えたらどうだろうか。もし栽培するなら、の話だが。



ブロックを固めた塀で覆われたこの場所は、トウモロコシなどを潰してビニールで覆い、発酵させて、家畜の飼料にするために作ってあった。その用途には使わず、ときどき連れてくる小さな羊の群れを囲ったりしていただけなので、ここに土を盛って畑にすれば牛も犬も入ってこないだろう。今年はちょうど種まきの時期にここに牛を囲っていたので、このことに気がつかなかったのだ。



イランのカボチャだけが生き残って群生しているが、なぜかついた実はひとつだけ。運がよければ一個収穫できるかな。



最後に、ときどきバケツで水やりをしているオリーブの樹。20 本くらいあるけれど、見るに堪えるのは数本だけだ。冬にはていねいに剪定して、来年はもうちょっと手をかけてやりたい。

暑い夏と昼寝と生産性

  • 2014.08.30 Saturday
気温が30℃を軽く超す日が、もう四か月も続いている。逆にいえば、夏はあと一ヶ月ちょっとで終わってしまうということだ。雨も降らず、カンカン照りが続くこの気候はあんがい好きなので、夏が終わってしまうのは残念だ。それに、夏のあいだにやってしまわなければならない仕事がはかどっていないので、焦ってきた。
うちにはクーラーがなく、天井に吊り下げられた大きなファンがひとつあるだけだ。それでこの気候を乗り越えられるのは、カスピ海からつねに風が吹いているからだろう。西側の窓からヒューッと吹いてくる風に救われている。寝苦しい夜も、ベランダに蚊帳を吊って寝るとびっくりするほど寝心地がいい。停電すると(町の明かりがすべて消えて)星と空のコントラストが強まるので、さらにいい。
近所の人たちはほとんどすべての家が、クーラーをつけているようだ。彼らの家は通気のことを考えて設計されていない(はず)なので、つけずには過ごせないのだろう。隣近所から夏風邪をひいて咳き込む声がときどき聞こえるけれど、あれはきっとクーラーのせいだ。(負け惜しみではないよ)


アジダル(♂)

犬や猫は、日中はたいがい昼寝している。地面に穴を掘ったり、それぞれに涼しい場所を見つけて寝ている。午後になると太陽が西側から射すようになるので、家の二階に上がる階段付近が人気の場所となって混み合う。階段の一段一段に猫が寝ていたり、踊場に溜まっていたり。



今日はガチガチ、ガランキ、ロミ夫、バートゥルとボウディが適当な距離を保ちながら昼寝していた。



その階段の下には、子牛も日差しを避けて休んでいた。人間の方も、お昼を食べたあとに必ず昼寝をすることになっている。朝早くから働いているし、この暑さでは昼寝なしに一日を乗り切ることができないのだ。昼寝は 1 時間のときもあれば、2 時間以上寝てしまうこともたまにある。そして昼寝から起きたらお茶を飲んで、夕方の仕事にとりかかる。仕事と言っても、今のわたしがやっていることは動物の世話と家事なのだが。ものすごい量の汗を流して毎日を過ごしているので充実しているのは確かだが、いまいち生産性が高くないことは、つねに気になっている。こなしている仕事の量はハンパないのに。

記事一覧

カテゴリ

アーカイヴ

プロフィール

コメント

PR

リンク

このサイトを検索

その他

モバイル

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM